キャスパー・サルト

デンマーク人デザイナーのキャスパー・サルトは、あらゆる家具に使用されている素材の細部に光を当てることを得意としています。

キャスパー・サルトは、プルラリステーブル、リトルフレンド、ナップチェアのデザイナーです。彼はJorgen Wolff(ヨルゲン・ヴォルフ)の工房で家具職人として修練を積んだ後、デンマークデザインスクールに入学しました。在学中にはスイスのアートセンターで1学期を過ごし1994年に同校を卒業しました。サルトは、1996年から1997年にかけては、コペンハーゲンの王立芸術アカデミーで講師を務め、家具職人の展示会S.E.展(Snedkernes Efterårsudstilling)の会員にも任命されています。1997年にコペンハーゲンのデザインミュージアム・デンマークで開催されたS.E.展では展示設計を手掛けました。

サルトの作品は、デンマークの家具デザインの伝統と国際的な工業デザインのバランスが保たれています。彼のインスピレーションの主な源は、自然界に見られる優れたデザインと色使いです。彼はその若さにも関わらず、デンマークのKnud V. Engelhardt(クヌート・V・エンゲルハート)メモリアルアワード、の工芸・デザイン分野のデンマーク芸術財団賞、フィン・ユール賞など、数々のデザイン賞を受賞しています。

彼がデザインした家具は、東京の国立新美術館やデンマークのルイジアナ美術館などの有名な美術館で採用されています。2004年に彼は建築家トーマス・シスゴーと共に、製品デザイン、照明、インテリアを主に手掛けるデザインオフィスSalto&Sigsgaard(サルト&シスゴー)を設立しました。