デンマーク人のオーガスト・サンドグレン(1893-1934年)は、20世紀初めに活躍した製箱および製本のパイオニアです。オーガスト・サンドグレン社は、それから100年近くを経た今なお、伝統的な製箱の技術を極め、自宅、オフィス、ホテルのインテリア向けに生活に必要な小物を収納するための美しいソリューションにかけては一流の存在です。フリッツ・ハンセンのアクセサリー小物コレクションのためにデザインされたレザーボックスは、クラフツマンシップおよび機能性と美しさを控えめに融合する技術を絶えず追求するオーガスト・サンドグレンの姿勢を示す好例といえるでしょう。
フリッツ・ハンセンと同様に、オーガスト・サンドグレンも長い歴史を誇り、伝統とイノベーションに裏打ちされた遺産を受け継いでいます。デンマークデザインの家具といえばアルネ・ヤコブセンであるように、製箱と製本といえばサンドグレン、と言う人もいます。オーガスト・サンドグレンのデザインは、どれも機能的でピュアで美しく、温かみが感じられます。同社の製品にはすべて、デンマークデザインの美学に対する理解と完璧な解釈が見て取れます。
オーガスト・サンドグレン社は現在、機能的で美しく、タイムレスなデザインを創造するという彼の活動理念に従い、創業者の遺産を称えるべく、たゆみない努力を行っています。デザインに精通したピア・キルケスコフ・アンデルセンとヴィベケ・スネガード・ラファエルセンという2人のデンマーク人のリーダーシップにより、サンドグレンのアイデアは今に受け継がれ、広く愛され続けています。