特別な出会い
日本とデンマークに続き、韓国の首都ソウルにてフリッツ・ハンセン創業150周年を祝うアニバーサリー・エキシビション「SHAPING THE EXTRAORDINARY」が2022年11月12日より開催。韓国の近代史を象徴するソウルの歴史的建造物「文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)」を舞台に、「永遠の美とは何か?」を体現する展示を展開します。本展示は、フリッツ・ハンセンの主たるコレクションとともに韓国の工芸とデザインを世界に発信するという意味でも、きわめて意義のあるイベントです。
本展示は、韓国の伝統文化と公共デザインの推進を掲げる団体「Korea Craft & Design Foundation」と共同で企画されました。プランナーのJeongwook Chaをディレクターに迎えて、無形文化財に携わる4人の伝統工芸職人と3人のデザイナーがフリッツ・ハンセンの家具と歴史、デザイン、クラフツマンシップへのユニークで豊かな視点に光を当てると同時に、オーディエンスとのコミュニケーションを図ります。
Sinjeong Seo(国指定重要無形文化財、竹籠編み)が披露するのは、薄くカットされた竹を編み込んだPK65™テーブルとPK24™ラウンジチェア。北欧の伝統的なクラフツマンシップを受け継ぐこれらのプロダクトに新しい美しさを吹き込みました。Kwanchae Jung(国指定重要無形文化財、染織)は、韓国の伝統的な藍染めの技法を使った綿の張り地をまとったアルネ・ヤコブセンの名作、エッグチェアを披露。Jeongin Choi(ソウル市指定重要無形文化、刺繍)は、スワンチェアのオーガニックな曲線を植物や昆虫の刺繍で飾りました。本展示のために制作された特別なコレクションを美しく仕上げるのは、Soohwa Jung(国指定重要無形文化財、漆芸)が専門とする、漆とマザーオブパールを用いた洗練された技法。セブンチェアやリリー、グランプリチェア、アリンコチェア、そしてフリッツ・ハンセン創業150周年を記念して発表されたPK0 A™など、ブランドを象徴するプロダクトを美しく飾りました。
韓国出身のデザイナーたちは、フリッツ・ハンセンの美を独自に解釈した作品を披露。卓越した美しさを備えたさまざまな空間を実現しているCREATIVE STUDIO UNRAVELのLedongil Workshopによる照明やStudio Millionroses所属のデザインと写真を媒体とするアーティストのHyung-Moon Choによるフラワーベース、デザイン事務所SWNAをリードするインダストリアルデザイナーのSuk-woo Leeによるテーブルウェアなどが展示されます。これらの作品は、フリッツ・ハンセンを象徴するプロダクトと見事なハーモニーを奏でます。
フリッツ・ハンセン創業150周年と永遠の美
私たちの生活を美しく彩り、より特別なものにしてくれる工芸とデザイン。“いま”という瞬間は、次の世代の人々の日常に大きな影響を与えるという信念を胸に、フリッツ・ハンセンは150年にわたってクラフツマンシップとイノベーションという確固たる礎に支えられながら、質の高いデザインを創出してきました。
1872年に幕をあけるフリッツ・ハンセンの歴史は、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルム、ハンス・J・ウェグナーなどのデザイナーによる素晴らしい貢献なしに語ることはできません。彼らは家具デザインの概念を変えただけでなく、時の試練に耐えうるクラフツマンシップとともに家具デザインの限界を押し上げました。フリッツ・ハンセンは、セシリエ・マンツやハイメ・アジョン、キャスパー・サルトといった現代のデザイナーたちとのコラボレーションを通じて、人々の生活を豊かにする卓越したデザインを今後も提供し続けます。
優れたデザインというものは、時間と空間を超越します。ブランド創業150周年を祝うアニバーサリー・エキシビション「SHAPING THE EXTRAORIDNARY」を開催するにあたり、フリッツ・ハンセンは150年の歴史とともに育まれてきたブランドの美的価値観を表現することで「永遠の美」の本当の意味を探求します。