チボリ公園

デンマーク、コペンハーゲン


フリッツ・ハンセン&チボリ公園——魔法のようなダイニング空間

コペンハーゲンを代表する観光名所のひとつであるチボリ公園とフリッツ・ハンセンとのコラボレーションによって最高峰のダイニング体験が実現。イノベーションと伝統、そして美しさとクオリティが溶け合う魔法のような空間が訪れる人を唯一無二の体験へと誘います。

ともにデンマークを代表する存在ともいうべきフリッツ・ハンセンとチボリ公園がタッグを組んだことにより、おとぎ話の世界から出てきたかのような圧巻のダイニング空間が実現しました。デンマーク屈指の長い歴史を誇る文化施設として、フリッツ・ハンセン(1872年創業)とチボリ公園(1843年創業)は、時代の移り変わりを見守ってきました。その間「文化の見張り番」である両者は、世界中から高い評価を得た美と卓越したクオリティの体験を通じてデンマーク国内外の人々を魅了してきたのです。

フリッツ・ハンセンとチボリ公園のコラボレーションによって実現した、3つのダイニング空間の事例をご覧ください。

チボリ公園は創業以来ずっとビジョンというものを大切にしてきました。こうしてまた、この公園を舞台に美食の世界を展開し、ゲストの皆様に最高峰のユニークなダイニング体験をお届けできることを嬉しく思っています」

Susanne Mørch Koch、チボリ公園ディレクター

野菜好きが喜ぶレストラン「Gemyse」

レストラン「Gemyse」に足を踏み入れた瞬間、緑豊かな店内のありとあらゆる隅から植物たちが顔をのぞかせます。デンマーク語で「野菜」を意味するレストランの内装からもわかるように、ここでは野菜がメインの料理を提供しています。

まるで温室のようなGemyseの店内では、大きな窓の両側に向かい合って配置されたグリーンが都会から遠く離れた自然の中に迷い込んだかのような印象を与えます。建物の外壁は、一面がグリーンで覆われています。自然光が入る落ち着いた雰囲気の店内では、色調とオーガニックな素材がリラックス感あふれるダイニング体験を予感させます。メニューの主役は、地元で採れた新鮮なオーガニック野菜をはじめとする食材たち。食材だけでなく、家具もクオリティとサステナビリティにこだわったものが使用されています。

Gemyseは、ゲスト用の椅子に美しさと機能性の象徴ともいうべきビーチのN01TMチェアを選びました。デンマークと日本のスタイルを融合させた天然素材とオーガニックなラインが、レストランの雰囲気に見事に溶け込んでいます。丈夫な成形合板と無垢材の脚からなるこの椅子は、その優れた耐久性のおかげでサステナビリティの実現にも貢献します。レストランを訪れるゲストは、類まれなる美しさを誇る料理と内装に囲まれながら、唯一無二のダイニング体験を楽しむことができます。

ジャパニーズタワーで繰り広げられる魅惑のダイニング空間

ジャパニーズタワー(Det Japansk Tårn)は、おとぎ話の世界を思わせるコペンハーゲンの観光名所、チボリ公園の豊かな緑に囲まれています。1900年以降、美しいイルミネーションで訪れる人を魅了してきたこのタワーを舞台に、3軒のミシュラン星付きレストランを迎えて夏限定のポップアップレストランが展開されました。

ポップアップレストランの内装コンセプトは、エレガントでありながらも、美しいチボリ公園で繰り広げられる高級ダイニング体験にふさわしいカジュアルなデザイン。ジャパニーズタワーの伝統的な表情と現代的な美しさを融合させた店内では、心地よさとスタイルを兼ね揃えたフリッツ・ハンセンのプロダクトが質の高い美食体験を忘れられないものへと昇華させました。

「チボリ公園には、いまも伝統が息づいています。その一方で、イノベーションや新しい発想を常に取り入れてきました」——Christoffer Sørensen、STUDIO料理長

現代的なデザイン要素と著名なデザインアイコンをミックスすることでイノベーションと新しい表現を慈しむ一方で、過去のアイコンへのオマージュが込められた空間が完成しました。内装には、ゲストに快適で楽しい時間を過ごしてもらうための工夫が凝らされています。まさに日常を忘れさせてくれる、魔法のような美食体験にふさわしい空間です。

チボリ公園のスタイリッシュなパティスリー「Cakenhagen」

パティスリー「Cakenhagen」では、優れたクラフツマンシップと極上の旬の食材、そしてチボリ公園のおとぎの国のような世界観にインスパイアされたスイーツを販売しています。

Cakenhagenは、チボリ公園の中心部に佇む、広々としたパティスリーです。美しいこの店では、丁寧に作られたカラフルでおいしいケーキやビスケットなどのスイーツを買うことができます。店内に並ぶ商品と同じように、徹底したクリエイティビティが注ぎ込まれたこの空間は、訪れる人の目を喜ばせたり、心を癒したりする一方で、おいしいスイーツが舌を楽しませてくれます。

鮮やかなイエローやレッド、ピンク、グリーンのカラフルなケーキとは対照的に、店内はアーシーなカラーパレットによって落ち着いた印象を与えます。訪れる人を出迎えるのは、座り心地のよいダスキーグリーンとグレーのドロップ。コペンハーゲンで生まれたドロップにゆったりと座りながら、特別なスイーツとともに過ごすひと時へとゲストを招き入れます。通りの向こうに立つのは、アルネ・ヤコブセンがデザインしたSASロイヤルホテル(現ラディソン・コレクション・ロイヤル・コペンハーゲン)。もともとドロップは、このホテルのためにデザインされた椅子なのです。まるでチボリ公園の仲のいい隣人のように、両者は通りを挟んで向かい合っています。

優しい色彩と心地よさ、ゆったりとしたデザインとともに、繊細な美しさが魅力のCakenhagenでは、カラフルでおいしそうなスイーツに思わず目が引き寄せられてしまうでしょう。