カルメン・キッチン&バーのデザインコンセプトは、建物の素材感と角地という立地を活かして、周囲の環境と調和しながらもクリーンで視覚的なアピールを備えた空間に仕上げることでした。近代的なビルの重厚でダークな外観は、温かみを感じさせるカフェの内装と見事なコントラストを描きます。
角のガラスのファサードからは、バーエリアとテーブルエリアが見えます。カラフルなインテリアに興味を持った通行人が思わず足を踏み入れたくなるような効果を生み出しています。ガラスによってオープンで温かみのある雰囲気が生まれ、訪れる人をリラックスしたひと時へと誘います。
カルメン・キッチン&バーの内装は、背景の白を基調とした、クリーンでありながらも奥行きを感じさせるデザイン。テラスと南側にある造園エリアへとつながっています。目を楽しませてくれる空間がダイニング体験をアップグレードさせます。
店内で目を引くのが、アルネ・ヤコブセンのアリンコチェア。鮮やかなイエローの椅子がともすればクリーンでミニマルになりがちなインテリアに彩りを添え、いきいきとした雰囲気を演出しています。アイコニックなデザインはもとより、快適な座り心地と優れた耐久性を兼ね揃えたアリンコチェアは、多くの人が行き交うカルメン・キッチン&バーのような空間に最適です。
「外から見えるだけでなく周囲とつながったような印象を創出することで、空間の狭さを逆手に取りました」——エンリケ・ヘレス、建築家
建築家のヘレスが言うように、カルメン・キッチン&バーは外から見えるだけでなく周囲に溶け込むようなデザインによって空間の狭さを巧みに活かしています。素材とガラス、色彩の使い方によって、温かみと心地よさを兼ね揃えた美しい空間に仕上がりました。いきいきとした雰囲気とおいしい料理が魅力のカルメン・キッチン&バーは、人々が集まって忘れられない食事の時間を過ごすのにぴったりの場所です。