北欧の法律事務所Bech-Bruunは組織として独自のDNAを強調するため、インテリアデザインにこだわりました。デンマークMDDデザイナーおよびインテリア設計担当のAnne Kroghは、仕事を成功に導くための直観的空間を作りだしました。ここでは法を実践するという認識が社内インテリアに対する考え方と重なります。インテリアデザインはAnne Kroghが作ったデザインマニュアルに従って決定され、Bech-Bruunのすべてのオフィスに適用されました。Bech-Bruunのどのオフィスを訪問しても、いつも同じ居心地が得られるのです。
最初に目に触れるものは、温かく迎え入れる姿勢が表れているものでなければなりません。特に照明は、心地よいエントランスを実現するために極めて重要です。このBech-Bruunのエントランススペースには自然光を採り入れ、本棚で象徴される知識とポール・ケアホルムの傑作、PK9™チェアの有機的な形が印象を高めています。
大きな窓から生まれる開放感を生かしたカンファレンステーブル周りの空間。このセッティングに使われているのは温かく心地よい雰囲気のハンス・J・ウェグナーの傑作、チャイナチェア(China™)です。統一感や自然な完全性にあふれるこのセッティングを構成するのは、ブラックカラーのテーブルトップとソフトな印象の手作業で加工された木製チェア。チェアは以前から使われてきたものを補修し、シートクッションを新調しました。
ブラックアッシュのチェアと鮮やかなレッドカラーのシートクッションのコントラストが美しいチャイナチェア(China™)。統一感のある現代的なデザインで、Bech-Bruunのオーフスとコペンハーゲンの両オフィスに配されています。目立つレッドカラーがマスキュリンなセッティングにアクセントを加え、Bech-Bruunのロゴカラーの赤を思い起こさせます。くすんだ赤色のカーペット上のスワンソファとスワンチェア。「自宅」の心地よさを感じさせる職場のセッティングです。スワンの有機的な形がカーペットの縁の直線と対照をなします。ポール・ケアホルムのテーブル、PK61と絵画を配しています。
オーフスの港湾部に立地するBech-Bruunの新しい高層ビルは、水際に新開発された都市エリアの一角にあります。運河を配して整備された都市エリアの特徴は、1845年から残る昔ながらの産業港湾建築と新しいモダンな建築の混在です。