ノルウェー、オスロ Designed by Snöhetta and iArk
どこからアイデアを得たのですか。
「アクティビティベース型オフィス(未来型オフィス)を提唱していることで有名なVeldhoen + Company ABのJonas Hurtigh Grabeから大きなヒントを得ましたが、当社独自のやり方で実行しました。最近移転し、良いことも悪いことも含めて、その経験を惜しみなく共有してくださったその他の企業にも刺激を受けました。しかし、当社が最初から最後まで関心を持っていたのは、コンサルタント、会計士、事務弁護士としての任務に完全に適したソリューションを見つけるということでした。当社にとっては、知識の共有、議論、各プロジェクト内での連携を専門分野の枠を超えてスムーズに行えることが極めて重要でした。当社は、インテリアデザインチームiArkとの密接な協力を通じて、最適な計画を立て、建物内のさまざまな場所で当社のニーズを満たす家具を見つけました」
どのように従業員を巻き込んだのですか。
「移転のすべての段階で社内の専門知識を活用しました。最初から幅広いレベルで従業員を巻き込み、社内のリソースをかなり活用しました。今となっては、それが完全に報われています。
新しい本社をどう利用するかについては、あらゆる業務分野や支援部門の代表者から影響を受けました。プロジェクトグループは、家具、装飾、技術面のソリューションに対するニーズや要望を各事業分野と綿密に話し合いました。業務分野によって必要なソリューションも異なるため、これは重要なことです。ただし、全体で協働の新たな基準という共通するビジョンを支えていくということは確認しました」
新しいオフィス環境に対する従業員の反応はどうですか。
「会社全体に新しいエネルギーが溢れています」
良かったのはどんなところですか。また、デメリットはありますか。
「特筆すべきは、専門知識の共有が進んだこと、書類がはるかに少なくなったこと、体を動かすことが増え、同僚とのやり取りが増えたことです。一方、人を探すのに苦労している従業員や、見通しが良くなり、距離が近づいたことをストレスに感じている従業員もいます」
お客様はどう思っているのでしょうか。
「この建物によって、未来志向の会社としてのDeloitteの地位が高まっていることを実感しています」
経営陣はどう説明していますか。
「プロジェクト全体を通して、経営陣には交流と革新的なソリューションの推進に向けた新たな基準を打ち立てるというビジョンがありました。私たちが経験したような戦略的変革プロセスを成功させるためには、経営陣がしっかりと安定していることが不可欠です。いつもと同じことをしていたら、いつもと同じものしか手に入らない、ということです」
変革の結果を評価することはできますか。できるとしたら、どのように評価しますか。
「目標は、プロジェクトのどの段階も成果に悪影響を及ぼさないということでした。その点では、成功したといえます。また、従業員と経営陣の間の流れも良くなっています。コミュニケーションと情報の流れが改善しました。知識の共有も進んでいます。距離が縮まり、対応にかかる時間が短縮されました。以前よりも組織に誇りを持つようになりました。それに、素敵できれいでペーパーレスです」
コペンハーゲンのDeloitteには、美しいエッグチェアやスワンチェアがたくさん置かれていますが、なぜフリッツ・ハンセンの家具を選んだのですか。
「アクティビティベースのオフィス環境では、個人で働くスペースと人と交流するスペースの両方を確保することが重要です。静かな環境でそっとしておいてほしい人とコーヒーを飲みながら議論したい人のどちらにも最適だったことから、ロオチェアに惚れ込みました」